「家族葬だから安い」という思い込みに注意を促し、葬儀費用を構成する6つの要素を紹介する「ひらつか葬祭通信 Vol.3」のアイキャッチ画像

📮 ひらつか葬祭通信 vol.3
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「家族葬だから安い」その思い込みが、こんなにも高くつく理由

こんにちは、ひらつか葬祭の平塚です。
「ひらつか葬祭通信」は、日頃お世話になっている皆様へ毎月お届けしている情報通信です。今月は、国民生活センターが公表した家族葬の相談データをもとに、葬儀費用の内訳について整理します。

→ 結論:「安さ」だけで選ぶと後悔します。契約前に、総額の内訳を書面で必ず確認してください。

なぜ今、この話をするのか

2026年6月3日、国民生活センターが家族葬に関する相談件数を公表しました。2025年度は917件、うち「安さ」への思い込みが原因の相談が52.6%を占め、2019年度の33.2%から年々増加しています。広告の見せ方が先行し、中身の説明が追いついていない現状がうかがえます。

実際にあった相談:広告は50万円、請求は200万円超

公表された事例には、「家族葬50万円」の表示を見て依頼したところ、想定外のプランを勧められ十分な説明のないまま費用が積み重なり、最終的に200万円を超える請求になったケースがありました。広告の30万円プランが実際は80万円になった例も紹介されており、いずれも「含まれるものが思っていたものと違った」ことが原因です。

なぜこんなことが起きるのか

広告価格の多くは「最小構成」の金額です。ドライアイス代、安置料、搬送の距離加算、宗教者へのお礼、飲食・返礼品費などは、表示の時点では見えていません。ご遺族は悲しみと時間の制約の中で、細部を確認する余裕がないまま契約してしまう。これが繰り返し起きている構造だと思います。

葬儀費用は「6つ」に分かれている

もう一つ、知っておいていただきたいことがあります。葬儀にかかる費用は、実は葬儀社への支払いだけではありません。大きく分けると、次の6つに分類されます。

① 葬儀社への支払い費用

葬儀社への支払い費用に含まれる物品一式

祭壇、寝台車、霊柩車、マイクロバス、お棺、遺影写真、ドライアイス、生花、案内看板、ご遺体のケアなど。いわゆる「葬儀社のプラン価格」に含まれているのは、主にこの部分です。

② 式場使用料

式場内観

火葬場併設の式場(桐ケ谷斎場、臨海斎場など)、区民が利用できる区営斎場、寺院が運営する貸式場など、葬儀を執り行う場所そのものの使用料です。

③ お料理など飲食接待費

お寿司の盛り合わせ

通夜料理や飲み物、配膳係の費用。火葬・収骨を終えたあとにいただく精進落としのお料理も、この部分に含まれます。

④ 返礼品

返礼品(お礼状・のし箱・手提げ袋)

お礼状、会葬御礼品、香典返し(当日返し)。会葬者の人数に応じて使用数が変動するため、金額も変わってきます。

⑤ 火葬場費用

火葬炉と骨壺・お清め用品

火葬料、収骨容器、火葬待合室の使用料、火葬中の飲食費などです。

⑥ 宗教者への費用

合掌する施主と宗教者

仏教なら「お布施」、神道なら「祭祀料」、キリスト教なら「献金」。項目や金額は宗教・宗派によって大きく異なります。

※葬儀社では金額を算出できません。菩提寺・教会・神社へ直接ご確認ください。

ここで大事なのは、広告やパッケージ価格として表示されているのは、多くの場合①の部分だけだということです。②〜⑤は式場、火葬場、料理業者など、葬儀社とは別の相手にお支払いいただくことも多く、「セット価格」の中には含まれていないケースが少なくありません。中でも⑥の宗教者への費用は少し性質が異なり、そもそも葬儀社が金額を提示できない項目です。菩提寺や教会、神社と施主様との間で決まるものなので、こちらから「いくらですか」と直接確認していただく必要があります。「思っていたより高くなった」というご相談の裏には、この構造への理解不足が隠れていることが多いと、私自身の経験からも感じています。

契約前に、これだけは確認してください

国民生活センターは消費者に向けて、希望やイメージを葬儀社にきちんと伝えること、契約はご家族お一人だけでなく複数人で進めること、①〜⑤は見積書で項目ごとに確認することを呼びかけています。⑥の宗教者への費用は見積書に出てこないことが多いため、ご依頼になる寺院・教会・神社へご自身で事前に確認しておくことが大切です。不安を感じた場合は、最寄りの消費生活センター、または局番なしの188(消費者ホットライン)にも相談できます。

ひらつか葬祭が最初から見積りを全部見せる理由

同じ調査は、事業者に向けても分かりやすい説明を求めています。ひらつか葬祭では開業当初から、ご依頼をいただく前の段階で①〜⑤の総額の内訳を明細でお見せすることを徹底しています。⑥については金額をお約束することはできませんが、どのタイミングでどなたに確認すればよいかを、必ず事前にご案内しています。分かる部分は最初から全部見せ、分からない部分は「分からない」とはっきりお伝えする。それが、ご遺族に余計な不安を持たせない一番の方法だと感じています。

まとめ:備えは「疑うこと」ではなく「確認すること」

「家族葬だから安いはず」という思い込みは、広告の見せ方が生んでいる面が大きく、ご遺族側だけの落ち度ではありません。葬儀費用は葬儀社への支払いだけでなく、式場・飲食・返礼品・火葬場・宗教者への支払いを含めた6つの積み重ねでできています。中でも宗教者への費用は、ご自身で確認する必要がある項目です。契約前に総額の内訳を書面で確認する、というひと手間が、後悔を防ぐ一番確実な方法です。ご相談の際は、金額に関することもどうぞ遠慮なくお尋ねください。

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