なぜ「平塚葬祭」ではなく、
平仮名の「ひらつか葬祭」にしたのか
屋号を決めるとき、正直なところ、あまり悩みませんでした。
「ひらつか葬祭」。
ひねりも何もありません。名字に「葬祭」を付けただけです。
ただ一つ、漢字の「平塚」にするか、平仮名の「ひらつか」にするか。そこだけは少し考えました。
私は25年以上、老舗の葬儀屋に勤めてきました。
特にカトリック教会での葬儀は、自分が担当を持ち始めた頃から、長くお付き合いさせていただいています。高輪教会、田園調布教会、そして最近では浅草教会でも、葬儀のお手伝いをさせていただくようになりました。
長くこの仕事を続けていると、不思議なことが起きます。
教会の中で、これまで一度もお話ししたことがない方から、
「平塚さんですよね」
と声をかけていただくことが、少しずつ増えてきたのです。
私としては、「どこで私のことを?」と思うのですが、どうやら葬儀を担当した方や、教会の方々の間で、名前だけが先に伝わっていたようです。
もちろん、有名人になったわけではありません。
ただ、カトリック教会の葬儀に関わる中で、「平塚という人がいる」ということを覚えてくださる方が、少しずつ増えていたのだと思います。
独立を考えたとき、この名前を使わない手はないと思いました。
「ひらつか式典」
「セレモニーひらつか」
そんな名前も考えようと思えば考えられたのかもしれません。
しかし、私自身が「式典」や「セレモニー」という感じでもありません。
それなら、これまで皆さんに呼んでいただいてきた「平塚」と、何をする会社なのかが一目で分かる「葬祭」を、そのまま組み合わせればいい。
そうして「ひらつか葬祭」になりました。
漢字の「平塚」ではなく、平仮名の「ひらつか」にしたのは、初めて見た方にも、迷わずパッと読んでいただけると思ったからです。
妻に言わせると、画数の上でも「ひらつか葬祭」の方がいいそうです。
私は画数のことは、正直よく分かりません。
ただ、妻がそう言うなら、それも悪くないだろうと思っています。
振り返ってみても、大した戦略があったわけではありません。
長年、私の名前を覚え、呼んでくださった方々がいた。
だから、その名前をそのまま看板にしました。
屋号を決めた理由は、本当にそれだけです。