世田谷区「終活支援センター」開設に思う、事前準備の大切さ

📮 ひらつか葬祭通信 vol.2(2026年8月号)
📝 約2,750字 / ⏱ 読了目安 約6分

「まだ生きている親の葬儀」を考えるのは、不謹慎ではありません

こんにちは、ひらつか葬祭の平塚です。
「ひらつか葬祭通信」は、日頃お世話になっている皆様へ毎月お届けしている情報通信です。今月は、先日のご相談で実際に言われた言葉をきっかけに、「生前の葬儀準備」について考えてみたいと思います。

→ 結論:生前の葬儀準備は不謹慎ではなく、遺されるご家族への思いやりです

「気が引ける」というためらいの正体

先日いただいたご相談で、こう言われました。「元気ではないにしても、まだ生きている親の葬儀について考えるなんて、なんだか気が引けて…」。

これは本当によく言われることです。まるで、準備すること自体が「早く亡くなってほしい」と願っているように感じてしまう。日本人特有の感覚かもしれませんが、私は25年以上この仕事をしてきて、その気持ちはとてもよく分かります。同時に、その「気が引ける」という優しさが、後になって遺されたご家族を苦しめる場面を何度も見てきました。

準備しないとどうなるか――ある日のカオス

もちろん、何も準備せず、その場で決めることも可能です。ただ、実際に何が起きるかを想像してみてください。

危篤の連絡から3日。ご家族は病院に泊まり込み、ろくに眠れないまま迎えるご逝去。その瞬間から、頭が働かないうちに次々と判断を迫られます。スマートフォンで葬儀社を検索し、相見積もりを取り、親族に連絡し、菩提寺や教会などの宗教者にも連絡が必要です。役所への死亡届の手続き、遺影写真は? そもそも本籍地はどこだったか、すぐに答えられる方は多くありません。家族葬にするなら、昔からよく知るあの方への連絡はどうするか。納棺の立ち会いは誰が? 金融機関の口座は凍結されるのでは、という不安もよぎります。

そこへ「病院指定の葬儀社」を名乗る担当者が、「うちでよろしければお手伝いしますよ」と静かに近づいてくる。その隣では、臨終に間に合ってひと目会おうと駆けつけた叔父や叔母が涙を流している――。ここに書ききれないほど、その場はまさにカオスです。どんなに冷静な方でも、気が立って普段通りではいられません。

💡 実務のコツ:「病院指定=提携葬儀社」であって「その病院しか使えない」わけではありません。搬送だけ依頼し、葬儀本体は別の葬儀社に相談することも可能です。この判断だけでも、事前に知っているかどうかで落ち着き方がまったく違います。

制度が動き出した:世田谷区終活支援センター開設

こうした「備えのなさ」への社会的な対応も、少しずつ動き始めています。2026年7月1日、「終活」を総合的に支援する相談拠点として「世田谷区終活支援センター」が開設されました。運営は世田谷区社会福祉協議会が担っています。

📝 社会福祉協議会(社協)とは:市区町村ごとに設置されている非営利の民間団体で、地域福祉の推進を目的に活動しています。行政ではありませんが、多くの自治体から高齢者福祉や相談事業の運営を委託されており、公共性の高い立場にあります。今回の「終活支援センター」も、世田谷区が事業主体、運営を世田谷区社協が受託する形です。

背景には、国レベルの動きもあります。2026年6月に成立した改正社会福祉法により、身寄りのない高齢者向けに、社会福祉協議会などが入院手続きや死後の葬儀・家財処分の手続きまで担う新しい事業が制度化されました。厚労省はこの担い手として社協を想定しつつ、民間企業の参入も促す方針を示しています。

「えんのつづき」ってどんな仕組み?

世田谷区終活支援センターが実施する高齢者終身サポート事業の名称が「えんのつづき」です。頼れる身寄りがなく、資力が十分でない高齢の方を対象に、入院・入所時の手続き支援や、お亡くなりになった後の死後事務などをサポートします。月額利用料は1,000円(税別)で、月1回の電話連絡と半年に1回の自宅訪問を通じて見守りも行われます。

対象は単身世帯で子や孫がいない方など一定の条件があります。ご興味のある方、あるいはご自身やご家族が対象になりそうな方は、まず区や社協へ相談してみることをおすすめします。

制度と葬儀社の事前相談、何が違う?

「えんのつづき」のような公的な仕組みは、主に身寄りがなく資力の乏しい方の「生活の土台」を支えることを目的にしています。一方、私たち葬儀社が行う事前相談は、ご家族がいらっしゃる方でも、「その時」に慌てないための実務的な準備がテーマです。公的制度ではカバーしきれない「その方らしさ」の部分を、あらかじめ言葉にしておくイメージです。

どちらが優れているという話ではなく、ご自身の状況に応じて使い分けたり、組み合わせたりするのが現実的だと思います。

事前相談で必ず伝えている5つのこと

ひらつか葬祭の事前相談では、次の5項目を必ずお伺いしています。

  • ご安置場所
    ご自宅か、専用の安置施設に預けるか
  • 遺影写真の候補
    1枚に絞り込まなくても大丈夫です。「これもいいな」というものを何枚か見せていただく程度で結構です
  • 最後にお着せしたいお召し物のご用意
    ひらつか葬祭では、ご年配の方であっても女性のお身体に触れる場面は女性スタッフが対応するよう心がけています
  • 「ワンデイ葬儀」をご希望なら菩提寺への事前確認を
    通夜を行わず葬儀・告別式のみを行う形式で、仏式で近年増えています。菩提寺とは、お墓を管理し葬儀の司式・読経を行うお寺のこと。お寺様によっては「通夜がない葬儀はあり得ない」というお考えの方も、昔から一定数いらっしゃいます
  • お好きなお花・お色・聖句など
    カトリックの方であればお好きな聖句〈聖書の言葉〉など、その方らしさが表れるご希望

まとめ:備えは「見捨てる」ことじゃない

生前に葬儀のことを考えるのは、その方の「死」を望むことでは決してありません。むしろ逆で、混乱の中で大切な時間を奪われないための、ご家族への思いやりだと私は考えています。

ひらつか葬祭では、費用も宗教も問わず、事前のご相談を無料でお受けしています。「まだ元気だけど、少し聞いてみたい」という段階でも、どうぞお気軽にお声がけください。

📍 世田谷区終活支援センター

所在地:世田谷区成城6-3-10 成城6丁目事務所棟3階
電話:03-6411-3715

※世田谷区以外にお住まいの方へ:品川区・大田区・目黒区などでも同様の終活支援施策が動いているか、現在調査を進めています。分かり次第、本通信でお伝えします。

ひらつか葬祭|東京城南エリア(品川・港・目黒・大田・世田谷)対応
お問い合わせ:LINE公式アカウント・お電話にて承ります

なぜ「平塚葬祭」ではなく、平仮名の「ひらつか葬祭」にしたのか

なぜ「平塚葬祭」ではなく、
平仮名の「ひらつか葬祭」にしたのか

屋号を決めるとき、正直なところ、あまり悩みませんでした。
「ひらつか葬祭」。
ひねりも何もありません。名字に「葬祭」を付けただけです。

ただ一つ、漢字の「平塚」にするか、平仮名の「ひらつか」にするか。そこだけは少し考えました。

私は25年以上、老舗の葬儀屋に勤めてきました。
特にカトリック教会での葬儀は、自分が担当を持ち始めた頃から、長くお付き合いさせていただいています。高輪教会、田園調布教会、そして最近では浅草教会でも、葬儀のお手伝いをさせていただくようになりました。

長くこの仕事を続けていると、不思議なことが起きます。

教会の中で、これまで一度もお話ししたことがない方から、
「平塚さんですよね」
と声をかけていただくことが、少しずつ増えてきたのです。

私としては、「どこで私のことを?」と思うのですが、どうやら葬儀を担当した方や、教会の方々の間で、名前だけが先に伝わっていたようです。

もちろん、有名人になったわけではありません。
ただ、カトリック教会の葬儀に関わる中で、「平塚という人がいる」ということを覚えてくださる方が、少しずつ増えていたのだと思います。

独立を考えたとき、この名前を使わない手はないと思いました。

「ひらつか式典」
「セレモニーひらつか」
そんな名前も考えようと思えば考えられたのかもしれません。

しかし、私自身が「式典」や「セレモニー」という感じでもありません。

それなら、これまで皆さんに呼んでいただいてきた「平塚」と、何をする会社なのかが一目で分かる「葬祭」を、そのまま組み合わせればいい。

そうして「ひらつか葬祭」になりました。

漢字の「平塚」ではなく、平仮名の「ひらつか」にしたのは、初めて見た方にも、迷わずパッと読んでいただけると思ったからです。

妻に言わせると、画数の上でも「ひらつか葬祭」の方がいいそうです。
私は画数のことは、正直よく分かりません。
ただ、妻がそう言うなら、それも悪くないだろうと思っています。

振り返ってみても、大した戦略があったわけではありません。

長年、私の名前を覚え、呼んでくださった方々がいた。
だから、その名前をそのまま看板にしました。

屋号を決めた理由は、本当にそれだけです。

東京23区の火葬料金が87,000円に|桐ヶ谷斎場と臨海斎場、城南エリアでの正直な選び方

📮 ひらつか葬祭通信 vol.1(2026年7月号)

📝 約3,050字  /  ⏰ 読了目安 約7分

こんにちは。ひらつか葬祭の平塚です。月に一度、お葬式にまつわる大切な情報をお届けする「ひらつか葬祭通信」を始めました。記念すべき第1号は、今年4月に変わった火葬料金のお話です。

今年の4月から、東京23区の火葬料金の仕組みが大きく変わりました。ニュースでご覧になった方も多いと思います。今回は制度の変更点をご説明したうえで、ひらつか葬祭としての考え方をはっきりお伝えしたいと思います。

→ 結論:火葬料金は90,000円→87,000円(2026年4月〜)。助成金の対象なら実質60,000円ですが、ひらつか葬祭はその対象外です

何が変わったのか

東京23区内の火葬場9カ所のうち6カ所(桐ヶ谷・代々幡・落合・堀ノ内・町屋・四ツ木)は、東京博善という民間企業の運営です。城南エリアの方に馴染み深い桐ヶ谷斎場もそのひとつです。残りの3カ所は、都営の瑞江葬儀所(江戸川区)、城南5区が共同運営する公営の臨海斎場(大田区)、そして別の民間会社が運営する戸田葬祭場(板橋区)です。つまり23区の火葬の大半を、東京博善の6斎場が担っている構図です。

これまでは「区民葬儀」の火葬券を使うと火葬料を59,600円に抑えられましたが、この取り扱いが2026年3月末で終了しました。4月からは一般料金が9万円から3,000円下がり、一律87,000円になりました。値下げとはいえ、区民葬を使えた方にとっては実質的な値上げです。

その代わりに23区がそろって助成金制度を新設し、条件を満たすと大人27,000円が区から支給されます。実質60,000円となり、従来とほぼ同じ負担になる設計です。

正直にお伝えします ― 助成金には条件があります

ここは包み隠さず書きます。この助成金は、区民葬儀の取扱指定店で葬儀を依頼した場合にのみ受けられる仕組みです。ひらつか葬祭は指定店ではありませんので、当店にご依頼いただいた場合、この助成金の対象にはなりません。

「じゃあ、ひらつかさんに頼むと損なの?」と思われるかもしれません。順を追ってご説明します。

費用の軽減を最優先するなら ― 桐ヶ谷斎場はお勧めしません

港区・品川区・目黒区・大田区・世田谷区にお住まいの方には、5区が共同運営する公営の臨海斎場(大田区)があります。5区の住民(またはご葬儀を主宰する二親等以内のご親族が5区民)であれば、火葬料は44,000円。桐ヶ谷の87,000円のおよそ半額で、骨壺代も含まれています。助成金の手続きも要りません。

火葬場 火葬料(12歳以上)
(参考)改定前の一般料金 90,000円
桐ヶ谷斎場(民営) 87,000円
臨海斎場(公営)城南5区の方 44,000円(骨壺代込み)
臨海斎場(公営)5区以外の方 88,000円

表のとおり、この料金は5区の住民料金です。5区以外の方が臨海斎場を使うと火葬料は88,000円となり、桐ヶ谷と変わりません。つまり臨海斎場の費用メリットは、城南5区の方のためのものです。

ただし「5区の住民」の範囲は、亡くなられた方だけではありません。故人が5区外にお住まいでも、喪主など葬儀を主宰する方(故人の二親等以内のご親族)が5区にお住まいであれば、44,000円の住民料金が適用されます。例えば、地方や他区にお住まいだった親御さんを、品川区在住の息子さんが喪主として送る場合も対象です。

💡 実務のコツ:この場合、5区にお住まいのご親族が死亡届の届出人になっておくと、戸籍抄本などの余計な添付書類を用意せずに済みます。届出人の続柄は火葬許可証に記載されるため、それだけで二親等以内のご親族であることが証明できるからです。届出人がどなたになるかで後の手続きの手間が変わる──こうした段取りは、ご葬儀の一番最初、死亡届を出す前に決まってしまいます。ひらつか葬祭では死亡届の提出代行も行っていますので、最初の段階からご相談いただければ、無駄のない形でお手続きを進められます。

ですから、葬儀費用の軽減を最大の条件とされるなら、当店は迷わず臨海斎場をご提案します。民営火葬場を使って助成金で差額を埋めるより、最初から公営を使うほうが単純で、負担も軽いからです。

今年1月からは臨海斎場の2階に小規模な式場もでき、家族葬にも対応しやすくなりました。

それでも桐ヶ谷斎場のほうが良い場合があります

一方で、25年この仕事をしてきた実感として、費用がすべてではない場面が確かにあります。桐ヶ谷斎場が有利になるのは、例えばこんなときです。

① 日程です。臨海斎場は公営で人気が高く、予約が1週間先まで埋まっていることが珍しくありません。お待たせする日数が延びれば、ご安置の費用(安置料・ドライアイス代)が日ごとに加算されます。火葬料で数万円抑えても、待ち日数で差が縮まる、あるいは逆転することもあります。桐ヶ谷は炉数が多く、日程が組みやすい斎場です。

② 移動の負担です。桐ヶ谷は不動前駅から徒歩圏、五反田・目黒からもすぐの城南の中心にあります。臨海斎場は平和島の先で、バス利用が基本です。ご高齢の参列者が多いお葬式では、この差は小さくありません。

③ 教会からの動線です。高輪教会や田園調布教会でのご葬儀ミサのあと火葬場へ向かう場合、桐ヶ谷のほうが移動が短く、ご遺族と参列者の負担を抑えられます。

④ お式の自由度です。桐ヶ谷斎場は、祭壇を飾ったお部屋でそのままお食事ができます。つまり、伝統ある仏教式などの宗教儀礼に代わり、会食を中心とした無宗教のお別れ会のような形が組めるということです。また、通夜の時間帯にお式と火葬まで行い、火葬の間にご会食いただく「夕刻葬」というプランもあります。お勤めのご親族が集まりやすい夕方に一日で完結できる形で、お仕事を終えてから参列できるため忌引休暇を使わずに行えるのも利点です。これは臨海斎場にはない桐ヶ谷ならではの選択肢です。

運営会社について気にされる方へ

もうひとつ、事前相談で時々ご質問をいただく点ですので、事実関係をお伝えしておきます。

桐ヶ谷斎場などを運営する東京博善の親会社は、東証プライム上場の広済堂ホールディングスです。同社の会長・筆頭株主が中国出身の実業家であることから、近年の火葬料値上げと関連づけて報道やSNSで話題になることがあります。東京博善側は昨年末に記者会見を開き、こうした見方に反論し、料金の根拠を説明しています。

この点をどう受け止めるかは、ご家族それぞれのお考えだと思います。気になる方には、公営の臨海斎場(城南5区運営)という選択肢がありますので、ご相談の際に遠慮なくお聞かせください。

ひらつか葬祭の考え

まとめると、当店の考えはこうです。

  • 費用の軽減が最優先なら、桐ヶ谷斎場(民営)はお勧めしません。臨海斎場をご提案します
  • ただし、日程・お身体の負担・教会からの距離・お式の形によっては、桐ヶ谷のほうが結果的に良いお見送りになることがあります
  • どちらの場合も、火葬料だけでなく総額でご説明します。当店は自社会館を持たず、広告費や大勢の人件費もかけていません。そうした間接コストが葬儀費用に上乗せされない分、総額では自信を持ってご提示できます

火葬場選びは「どこが安いか」だけでなく「どんなお見送りをしたいか」で答えが変わります。ご家族の状況をうかがったうえで、損得も含めて正直にご説明しますので、事前相談(無料)をご利用ください。お電話・LINE・メール、どの方法でも結構です。

ひらつか葬祭 平塚篤史

※本記事の内容は2026年7月時点の情報です。助成金制度の詳細は各区の公式サイトでご確認いただけます。

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AI誤送信の経緯と、AI自動化で学んだこと

AI誤送信の経緯と、AI自動化で学んだこと

📝 約1,050字  /  ⏰ 読了目安 約3分

先日、AIを活用した業務自動化のテスト中に、ひらつか葬祭公式LINEのフォロワーの皆さまへ誤送信をしてしまいました。突然の通知でご心配・ご迷惑をおかけしましたこと、改めてお詫び申し上げます。今回は、何が起きたのか、そこから何を学んだのかを正直にお伝えします。

今回取り組んでいたこと

オンライン訃報(@葬儀)からご供花のお申込みをいただいた際、必要情報を抽出して提携生花店へ発注し、請求書作成や進行状況の通知までを行う「ご供花の自動発注」を、AI(Claude)を使って自動化しようとしていました。手作業を効率化できれば、その分ご家族様との時間や現場対応により集中できる――そんな思いからの取り組みでした。

発生したこと

テスト発注そのものは正常に動作しましたが、途中でエラーが発生。通知設定の不備により、公式LINEフォロワーの皆さまへ一斉に誤送信されてしまいました。「通知を送る」という程度の感覚で設定し、送信先を明確に限定できていなかったことが原因です。テスト環境と本番環境を分ける、実行前に確認手順を設ける――そうした基本的な備えが足りませんでした。完全に自分の認識不足です。

不幸中の幸いだったこと

今回の送信先が、実際にご葬儀をお手伝いした方々中心の公式LINEフォロワー様だったことは、不幸中の幸いだったと思います。だからこそ温かく受け止めていただけました。これがご相談中の方々や関係先様へのものだったら、事態はまったく違っていたはずです。AIは便利な一方、曖昧な指示はそのまま曖昧に実行されてしまう――その怖さを実感しました。

指摘を受けて考えたこと

妻からも厳しい指摘を受けました。「ひらつか葬祭」という屋号を背負っている以上、軽く見られるようなことをしてはいけない、という言葉です。個人の失敗では済まされず、屋号を掲げる以上、発信や対応には責任が伴います。AIを使うこと自体より、「どう責任を持って運用するか」のほうがはるかに大切だと痛感しました。

今後について

今後は、送信先や処理内容を明確に限定する、本番環境での一斉実行を避ける、必ず人の確認を挟む、小さな範囲でテストを重ねる――この基本を徹底します。今回の件を真摯に反省し、より慎重に、より責任ある形で業務改善に活かしてまいります。

改めて、このたびの誤送信でご心配・ご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。温かく受け止めてくださった皆さま、本当にありがとうございました。

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葬儀屋になったのは、ハローワークがきっかけでした。

葬儀屋になったのは、
ハローワークがきっかけでした。

📝 約3,100字  /  ⏰ 読了目安 約7分

19歳、東京へ

19歳のとき、
進路も決まらないまま東京に出てきました。

当時19歳は未成年。
一人暮らしを
するにも親の保証が必要な年齢でした。

何かしたくて、
でも何をしていいかわからなくて。

夢と呼ぶには大げさなのですが、
楽器を弾いて食っていけたら……、

そんな気持ちが、なくはなかった。

今思えば、無理に決まっている。
そもそも歌は苦手だし、
小学校では音楽授業すら嫌いだった。

でもあれが、
若い頃にだれもが一度はやらかす、
盛大なる勘違いというやつだった
のかもしれない。

叶わなかったわけでもなく、
諦めたわけでもなく……
       その話はまたいつか。

未成年の自分は
東京で一人暮らしをするために、
まず仕事に就く必要がありました。

仕事を探すにも当てがなく、
ハローワークに入り浸っては、
資格条件として
普通免許だけ、給料25万円以上、
その条件を求め、
ひたすらにページをめくり続けました。
※当時は紙ベースで膨大な資料の量でした。

その中から
長年勤める葬儀社に出会うのでした。
そこが今につながる、始まりでした。

当時は
特別な志があったわけではありません。
生活するために、
仕事を選んでいられない。
兎に角、就職。

それが正直なところでした。

「人の役に立ちたい」とか、
「命と向き合いたい」とか、
そういう言葉は、
正直あとからついてきたものでした。

26年間、
現場に立ち続けた


それから26年間、
一つの老舗葬儀社で
ひたすら現場に立ち続けました。

当時の葬儀業界は、
今とはまるで違う世界でした。

まだインターネット
などという環境は世の中にはなく、
葬儀コーディネーターなんて言葉もなく、
女性担当者なんてのは、ほぼ皆無。

年齢を重ねた男性だけが活躍できる場でした。

入社当時、会社オーナーに
はっきり言われたことがあります。
「25歳までは
1人で葬儀担当することはないから。」

今思えば、それが業界の常識でした。

来る日も来る日も、
現場では葬儀の設営と撤収、
事務所に戻れば、道具手入れと在庫管理。
当時、今のような花祭壇はまだなく
白木祭壇と呼ばれる神社をそのまま
持ち込んだような大道具で
柱、屋根、輿など1点1点が重くかさばる。

毎回が引っ越しのような肉体労働で、
“スーツを着た、土方(どかた)” とは
実によく言ったものだ。

道具運び専門の自分は、早く
葬儀の担当がしたいと
何度も思いました。
しかし、それは全く叶いませんでした。

もしかして
早く老けることが出来たなら
葬儀担当を任せてもらえるかな?

あと何年くらい、
設営撤収と道具管理をやればいいんだよ。
なんて思いあがったことも
考えてしまったこともありました。

それでも辞めずに続けられたのは、
”黙って耐えてりゃ、いつか報われる”

今となっては絶滅危惧種な
昭和生まれの根拠なき確信。

良くも悪くも、それだけが
自分の支えだったのかもしれません。

それと、
当時のオーナーや
先輩方々にも恵まれていたとも思います。
いろんなことがありましたが
感謝の思いは決して忘れません。

あと、
小学生のころから新聞配達を行うなど、
もともと働くことが好きというか、
働かざる者喰うべからず、 という
完全昭和教育の最先端ともいえる
両親の教育もあってのことと
こころから感謝しています。

本当に自分もある程度の年を重ね、
家庭を持ち、 ようやく
少しだけ わかってきたのかな。
     ——この話、もっと話したい

仏教式のお葬式、
神道式の神葬祭、
カトリック教会の葬儀ミサ、
近年では無宗教式のお別れ会

家族だけの小さなお別れから、
大勢が集まる大規模葬儀、社葬まで。

2000年代、
2010年代、
そして今の2020年代と
実に多種多様の様々な形式の
数えきれないお別れに関わってきました。

続けられた理由を聞かれると、
うまく答えられません。

ただ、現場に立つたびに
「よりうまくできる方法はないか?」と
考えてきたことだけは確かです。

カトリック教会との出会い

ある時期から、
カトリック教会の信徒の方々に
声をかけていただく機会が増えました。

最初はカトリック高輪教会でした。
当時勤めていた職場は五反田にあり、
高輪教会とも比較的近い場所でした。

高輪教会信徒で有志の方が、
信頼し任せられる葬儀社を探し始めた
ことが 全ての始まりの出会いでした。

それから十数年後、
カトリック田園調布教会からも
お声がけいただきました。

自分にとってカトリック教会は
数多くのお別れをともにしてきた場所です。

”高輪” と ”田園調布”
東京に住んでいない方でも
名前を聞いたことがあるような、
品格に溢れ由緒ある土地柄エリアです。

家が大きく、美しく、
洗練されていて、
テレビや映画でしか
みたことないような環境、

岐阜県高山市の 田舎育ちの
自分には本当に驚きの連続でした。
打合せ時に出てくるお菓子ひとつ取っても、
とても美味しそうなのですが
自分はいつも持ち帰るようにしてました。
なぜなら 上品に食べる自信が なかったから。


でも、
それ以上に印象に残っているのは、
人の温かさと面倒見の良さでした。

この2つの教会で
私と関わりのあった方々なくして、
今の自分はなかったと思っています。
本当に感謝しかありません。

お手伝いを始めて数年が経つと、
不思議なことに、
自分では面識のない方から
「平塚さんですよね?」と 名前と顔を
知っていただいていることが、
増えてきました。普段、葬儀の時には
ネームプレートを付けているのですが、
ネームプレートをつけてない時でも
何度もお声掛けいただきました。

きっと紹介が紹介を呼んで、
気づけば名前だけが先に広まったの
だろうと思います。

2020年からは
カトリック浅草教会の
お手伝いも させていただいています。

ご縁は今も続き、
そして今も広がりつづけていると、
そう信じています。

選ばれることの理由はわかりません。

評価は自分でするものではない
と思っています。ただ、呼んでいただける
限り、精一杯やるだけです。

独立、そしてひらつか葬祭へ

2025年2月、
長年お世話になった会社を辞めて独立し、
「ひらつか葬祭」を始めました。

屋号を決めるとき、
おしゃれな横文字の名前も考えました。
でも結局、シンプルな答えに行き着きました。

せっかく覚えて
いただいた名前を、最大限活かしたい。
自分を知ってくださって
いる方々に、迷わず見つけてもらいたい。
分かりやすさに重点を置いた結果が、
「ひらつか葬祭」でした。

我ながら、
なんのひねりもない安直な名前だ
と思っています。
でも、お客様にとって
分かりやすいことが一番だと思っています。

自分のこだわりより、
お客様ファーストでありたい。
その気持ちは、
屋号の付け方にも表れているかもしれません。

漢字ではなく平仮名にしたのも同じ理由です。
初めて見た方にも、
ひと目で「ひらつか」と読んでもらいたかった。
ただ、それだけのことです。

これからも、ともに

カトリック教会での葬儀はもちろん、
仏教式や
近年増加傾向にある無宗教式葬儀など、
どんなお葬式でも、
基本的に最初から最後まで
平塚篤史がお手伝いさせていただきます。

事前相談から葬儀の打合せ、
現場の仕切り、葬儀後のアドバイスまで。
全てをご家族とともに、伴走いたします。

それだけは26年間、変えていません。
ひらつか葬祭でも、それは変わりません。

25年超の経験と、
とどまることなく変化していく時代の流れ。
そして変わることのない人の気持ちを大切に。

その全てをもって、
お客様のお別れをサポートいたします。

大切な人とのお別れに、
後悔があってはいけません。

ご家族のことだけでなく、
ご自身のことでも、どうぞ何でも聞いてください。
不安なまま、一人で抱え込まないでください。

いつでも、お気軽にご相談ください。

           ひらつか葬祭 代表 平塚 篤史

 P.S.
 まだ話していないことが、山ほどあります。
 続きは、いつかまた!

ひらつか葬祭|東京城南エリア(品川・港・目黒・大田・世田谷)対応
お問い合わせ:LINE公式アカウント・お電話にて承ります