「まだ生きている親の葬儀」を考えるのは、不謹慎ではありません
こんにちは、ひらつか葬祭の平塚です。
「ひらつか葬祭通信」は、日頃お世話になっている皆様へ毎月お届けしている情報通信です。今月は、先日のご相談で実際に言われた言葉をきっかけに、「生前の葬儀準備」について考えてみたいと思います。
→ 結論:生前の葬儀準備は不謹慎ではなく、遺されるご家族への思いやりです
目次
先日いただいたご相談で、こう言われました。「元気ではないにしても、まだ生きている親の葬儀について考えるなんて、なんだか気が引けて…」。準備すること自体が「早く亡くなってほしい」と願っているように感じてしまう。その気持ちはとてもよく分かりますが、25年以上この仕事をしてきて、その優しさが後になって遺されたご家族を苦しめる場面を何度も見てきました。
何も準備せず、その場で決めることも可能です。ただ実際は、危篤の連絡から数日眠れないまま迎えるご逝去。その瞬間から、葬儀社選び、親族連絡、宗教者への連絡、死亡届、遺影写真、本籍地の確認、家族葬にするなら誰に連絡するか、口座凍結の不安……次々と判断を迫られます。そこへ「病院指定の葬儀社」を名乗る担当者が近づいてくる一方で、駆けつけた親族が涙を流している。どんなに冷静な方でも、その場は普段通りではいられません。
💡 実務のコツ:「病院指定=提携葬儀社」であって「その病院しか使えない」わけではありません。搬送だけ依頼し、葬儀本体は別の葬儀社に相談することも可能です。この判断だけでも、事前に知っているかどうかで落ち着き方がまったく違います。
こうした「備えのなさ」への社会的な対応も動き始めています。2026年7月1日、「終活」を総合的に支援する相談拠点として「世田谷区終活支援センター」が開設されました。運営は世田谷区社会福祉協議会(社協)です。
📝 社協とは:市区町村ごとに設置される非営利の民間団体で、地域福祉の推進を目的とします。行政ではありませんが、多くの自治体から相談事業の運営を委託されており、公共性の高い立場です。
背景には、2026年6月に成立した改正社会福祉法もあります。身寄りのない高齢者向けに、社協などが入院手続きから死後の葬儀・家財処分まで担う事業が制度化され、厚労省は民間企業の参入も促す方針です。
世田谷区終活支援センターの高齢者終身サポート事業が「えんのつづき」です。頼れる身寄りがなく資力が十分でない高齢の方を対象に、入院・入所時の手続き支援や死後事務をサポート。月額利用料は1,000円(税別)で、月1回の電話連絡と半年に1回の自宅訪問による見守りも行われます。対象は単身世帯で子や孫がいない方など一定の条件があり、該当しそうな方はまず区や社協へご相談ください。
「えんのつづき」は、身寄りがなく資力の乏しい方の「生活の土台」を支える公的な仕組みです。一方、私たち葬儀社の事前相談は、ご家族がいらっしゃる方でも「その時」に慌てないための実務的な準備がテーマ。公的制度ではカバーしきれない「その方らしさ」を、あらかじめ言葉にしておくイメージです。どちらが優れているという話ではなく、状況に応じて使い分ければよいと思います。
ひらつか葬祭の事前相談では、次の5項目を必ずお伺いしています。
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ご安置場所
ご自宅か、専用の安置施設に預けるか -
遺影写真の候補
1枚に絞らなくても大丈夫です。「これもいいな」というものを何枚か見せていただく程度で結構です -
最後にお着せしたいお召し物のご用意
ご年配の方であっても、女性のお身体に触れる場面は女性スタッフが対応するよう心がけています -
「ワンデイ葬儀」をご希望なら菩提寺への事前確認を
通夜を行わず告別式のみを行う形式で、仏式で近年増えています。お寺様によっては「通夜がない葬儀はあり得ない」というお考えの方もいらっしゃいます -
お好きなお花・お色・聖句など
カトリックの方であればお好きな聖句〈聖書の言葉〉など、その方らしさが表れるご希望
生前に葬儀のことを考えるのは、その方の「死」を望むことでは決してありません。むしろ逆で、混乱の中で大切な時間を奪われないための、ご家族への思いやりだと私は考えています。ひらつか葬祭では、費用も宗教も問わず、事前のご相談を無料でお受けしています。「まだ元気だけど、少し聞いてみたい」という段階でも、どうぞお気軽にお声がけください。
📍 世田谷区終活支援センター
所在地:世田谷区成城6-3-10 成城6丁目事務所棟3階
電話:03-6411-3715
※世田谷区以外にお住まいの方へ:品川区・大田区・目黒区などでも同様の終活支援施策が動いているか、現在調査を進めています。分かり次第、本通信でお伝えします。
ひらつか葬祭|東京城南エリア(品川・港・目黒・大田・世田谷)対応
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